政権交代

沈没船の写真

ネット上に沈没船のジョークという文章があります。そのジョークとは、世界各国の人が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。従って、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが、、、さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?

アメリカ人に対して「飛び込めばヒーローになれます」
イギリス人に対して「紳士はこういうときに海に飛び込むものです」
ドイツ人に対して「規則ですので海に飛び込んで下さい」
日本人に対しては「皆さんはもう飛び込みましたよ」(原文のまま)

10年ひと昔と言いますが、3月19日日銀はマイナス金利を解除し政策金利を「0~0.1%」にすると発表しました。これは2013年、今から11年前から続いた異次元緩和に終わりを告げるものです。

日銀の政策金利の利上げは10年どころではなく実に17年振りのことです。2013年の前年、12月26日安倍政権が発足して安倍政権の経済政策「アベノミクス」が始動4月4日、前黒田日銀総裁が「消費者物価上昇率を2年で2%引き上げる」との目標を掲げ大量の国債買い入れを始めました。

これにより円相場は103円台と20円長も下落し、日経平均は約2倍の1万6000円近くまで上昇しました。しかしその後思ったように消費者物価は上がらず10年余にも及ぶ異次元緩和が続きました。余談ですがこの年は東京オリンピック開催が決定した年でもありデフレ脱却は近いかと思われたのですが、、、

今回の日銀発表後も円も株価も大きく動きました。通貨は普通に考えると、日本と欧米の金利差が詰まり円を買ってドルを売るのですが、一時、円は買われましたが市場はすでに織り込み済み、再び円安方向へと進んでいます。

米nVidia社

しかし株価はアメリカの好景気を受けてか、値上がりが続き3月19日には4万1000円を付け末は10万円かとバブル期と同じような状態を言い出すアナリストも登場することとなりましたが、バブル期と違うのは全ての人々が豊かなわけではありません。

賃金も大手企業は満額回答ですが中小零細はまだまだです。ここに大きな違いがあるかと思われます。おりしも国会は裏金疑惑で揉めています。前民主党時代にはデフレで苦しみましたが、その傷もそろそろ癒されているかもしれません。「皆さんはもう飛び込みました」という日本人が増えると政権交代もあるかもしれません。

そして今年は米国の大統領選です。どうもトランプ氏が優勢のようですが彼は「ヒーローになれます」の言葉通りに動いている大統領かもしれないですね。