電池

電池の写真

『一月往ぬる二月逃げる三月去る』今年は兎年です。兎年の今年市場では兎は跳ねるの言葉から株価は上がると験を担ぎます。果たして今年はどうなるでしょうか?

ベンガラという顔料をご存知ですか?酸素と鉄が結び付いた所謂酸化鉄で人類最古の顔料です。高松古墳の壁画に使われているので見た方も多いと思われます。陶器の好きな方なら、白磁の焼き物、柿右衛門に見る事ができます。

このメーカーと言えば東証プライム上場の戸田工業(4100)です。昭和8年設立の会社ですが過っての顔料メーカーは、オーディオテープで一世を風靡しましたが(ビデオテープには酸化鉄が使われています)今やオーディオテープは死語、その範疇はほとんどデジタルに切り替わっています。

従って過っての優良企業はここ数年無配当状態が続いています。そこで戸田工業が主力製品として力を入れたのが蓄電池です。蓄電池は今や生活の必需品となっており
蓄電池なしでは生活が成り立たないと言っても過言ではありません。乾電池は重く、馬力も出ませんし力を出せば出すほど短命で、使い捨てです。蓄電池は軽く馬力もありしかも長時間使えます。

模型の飛行機は昔オイルのエンジンでしたが今や蓄電池です。この蓄電池があるためにドローンが発展しました。しかしここで問題になるのが充電器です。

電池で飛ぶドローンの写真

今後EV車を発展させるには、急速充電は不可欠ですが、日本では50KW以上の充電器を設置するにはハードルが高い状態でした。2023年の今年この規制が緩和されます。日本でも350KWの充電器設置が可能となれば高速充電の道が開けEV車は普及するでしょう。

ところでその電力はどのように製造?されるのでしょうか。70%が化石燃料なのです。車をEV化しても、家庭をオール電化にしても電気を化石燃料で製造?していては
カーボンニュートラルは実現しないのではないでしょうか?その顕著な例がここへきての電気料金値上げです。請求書が来てびっくりした方も多かったのではないでしょうか!!

円安による原料のコストアップが原因ですが、長引くウクライナ戦争も影響していないとは言えません。そんな折丸紅商事が22日、秋田県沖で洋上風力発電の運転を開始したと発表しました。近く商業運転を始める予定で、海上の港湾部分で大規模な洋上風力発電を商業用運転するのは日本で始めてだそうです。

こういった再生可能エネルギーの発電が増えればカーボンニュートラルも可能なのでしょうがそう簡単にはいきません。エネルギー政策はまさに国家百年の計なのです。

余談ですが先日とある人に聞いたのですが日本は火山国なので地熱発電が非常に効率的だそうで、その証拠に岩盤に行き当らなければどこでも温泉が出るそうです。温泉と発電とても日本らしいと思いませんか?