旧暦の8月8日は豊臣秀吉の後継者、秀頼の誕生日、そして秀吉の命日は8月18日です。秀吉は大阪城で亡くなったのではなく、京都の伏見城で亡くなりました。
辞世の句は『露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは夢のまた夢』でした。浪速こと大阪は水の都と言われています。その中心が東横堀川と木津川を結ぶ延長2.7キロメートルの道頓堀川です。阪神タイガーズが優勝するとファンが飛び込むあの川です。
道頓堀は1612年安井道頓という人が私財をなげうって開削し、従兄の道卜(とうぼく)が1615年完成させましたが、開削者の名を取って道頓堀と呼ばれるようになったそうです。これを題材にした司馬遼太郎の『けろりの道頓』という小説がありますから興味のある方は読んでみてください。なかなかの名作だと思います。
旧暦の8月は今の9月に当たりますが、その時代の夏の気温はどのくらいだったのでしょう?しかし今年は本当に暑い8月でした。この厳しい中、第105回夏の甲子園が行われました。下馬評では大阪履正社か仙台育英と言われており、この二強がぶつかった3回戦が事実上の決勝戦と言われていました。
この一戦を仙台育英が取り決勝戦は慶応との戦い、漁夫の利を得たといわれる慶応が優勝をさらったように見えますが、実は夏の甲子園、優勝回数が一番多い都道府県は大阪の14回で二番は神奈川の8回です。
決勝の仙台育英の宮城県は過去1回しかありません。そういった意味で二強【実は愛知県も8回】の一角大阪が破れた時点で激戦区の神奈川県で春夏連続優勝の慶応は順当と言えるのかもしれません。でも大阪は、今年阪神の優勝がありそうです。セリーグ一強の阪神、道頓堀飛び込みは、、、?
世界における二強中国が揺れています。以前より経営危機が噂されていた中国恒大集団が8月17日米国で破産を申請しました。2020年8月共産党政権は不動産融資規制である3つのレッドラインを実施しましたが、それをきっかけに大手不動産デベロッパーの資金繰りは悪化し、まるで過ってのバブルの崩壊時のような状態です。
GDPの伸びも鈍化しており年5%の成長は困難になってきました。そもそも世界人口の17%の国が世界の鉄鋼やセメントの6割を生産しその大半を国内で消費して来たという中国景気でしたが、そのほとんどが投資であり投資が消費を上回り続けてきたという事になります。
これは極めて異常なことだと思います。それに比べてもう一強の米国と言えば消費増と雇用増の好循環が成立している上に企業収益も顕著です。八月の末に行われた経済会議、ジャクソンホール会議でFRBのパウエル議長は引き続き利上げの用意があると言及したにもかかわらず(アナリストの予想通り)米国の景気は衰えることを知りません。
2023年、多くのエコノミストが『バブル化した米国株の暴落は不可避』と言われていましたが、実際のところ米国は繫栄しているのです。この次、二強の一角に入るのはインドでしょうか?