ローマ市内に存在するバチカン市国は面積0.44平方kmで世界最小の独立国家です。バチカン市国の元首は教皇と呼ばれ(地位によっては教皇位、教皇座とも呼ばれています。)カトリック教会の最高位聖職者の称号です。教皇は全世界に14億人いるカトリック信者の心の支えで、イエス・キリストの使途であるペトロの後継者とみなされている人物です。
この四月フランシスコ前教皇が亡くなったことを受けて新しい教皇を選出するためのコンクラーベが5月9日に行われました。新しい教皇には初の米国出身、ロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が選出されレオ14世と名乗ることが発表されました。
本年度のアカデミー賞8部門にノミネートされ脚色賞を獲得した『教皇選出』が公開されました。教皇選挙の状態を描いたものでなかなか面白い映画でしたが、他にも2008年トム・ハンクス主演の『天使と悪魔』がコンクラーベにまつわるミステリーを映画化したものとして有名です。密室での選挙なので話題に事欠かない選挙と言えるでしょう。
コンクラーベという言葉は日本語の根競べと発音が似ていることと、どちらも我慢を強いられることから日本語の根競べがもとになったと勘違いされますが、コンクラーベとは「鍵をかけて」の意味であり、かたや根競べは仏教用語の『根』に由来し忍耐力、気力をあらわす言葉として浸透しておりまるで無関係です。
いずれにしてもコンクラーベで新教皇が選出されると煙突から白い煙が、不選出だと黒い煙がでます。煙の色が合図になっているわけです。コンクラーベと根競べはまるで別の言葉ですが、煙で合図をすると言うことは日本語の「狼煙を上げる」と同じ意味では、、、?
巡ってトランプ、花札等を買うと箱に証紙が印刷もしくは添付されていたのを覚えていらっしゃいますか?これは間接税で明治35年に制定された税法です。制定当時は骨牌税と呼ばれており昭和32年にトランプ類税と名前を変えて消費税が導入された平成元年迄存在しました。
近頃話題となっているオンラインカジノもそうですが日本で賭博は禁止されています。そのため賭け事の道具を売ることからこの税法ができたようです。今ではゲーム機メーカーとして世界に君臨している任天堂は当時から花札、トランプのメーカーとして山内任天堂として存在していました。
廃止されたトランプ類税ですがいまや似て非なる4月に発表されたトランプ相互関税で世界は戦々恐々としています。しかしまとまったのは未だにイギリスだけで、残りの国々は延期、条件変更等と最初の勢いはどこへ行ったのかといった状態が続いています。
市場関係者は、「上げた拳の落し所を探っている」とか、彼らは「チキン」だとか、その言動を無視する傾向が強くてなっていますが、それでも彼は米国大統領、これから先何が起きるか予測不能です。結局、トランプ大統領の上げた多くの狼煙は黒い煙だったと言えるでしょう。