今回はいきなり女性の話から始めます。英国の有名な女性トップというと、その強い
リーダーシップから「鉄の女」と呼ばれ、11年間の長きにわたって英国首相を務めた
マーガレット・サッチャー氏です。
サッチャー氏の功績は1970年代の「イギリス病」と呼ばれた経済閉鎖状況から国を脱却させたことにあります。その改革とはまず国営企業を民営化したこと、そして金融改革があげられます。特に金融改革ではロンドン金融界の競争力を高め国際金融センターとしての地位を高めました。
他にも労働組合の権限縮小、小さな政府の追及、アルゼンチンとの間で勃発したフォークランド紛争勝利等インフレ抑制や経済成長の達成といった面で一定の成果を上げ停滞していたイギリス経済を再生させました。

もう一人の偉大なトップは16世紀後半スペインとフランスといった大国に挟まれた弱小国の英国をスペインの無敵艦隊を破ることにより世界のトップへと英国を導いたエリザベス一世です。彼女は「国と結婚している」という名台詞をはき生涯独身を貫き英国のために尽くしました。
さらに過去の有名な女性リーダーというと、古代エジプトプトレマイオス朝ファラオ、クレオパトラがあげられます。彼女はその聡明さと併せて界三大美女の一人と言われています。ローマ帝国のカエサと結びエジプトの支配権を握りエジプトを繁栄させました。
イングランドとの100年戦争のヒロイン、ジャンヌダルクも偉大な指導者の一人でしょう。農夫の娘に産まれた彼女は神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、重要な戦いに参戦し勝利を収め、各都市をフランスへ取り戻し後のフランス王シャルル7世の戴冠を成功させました。後に彼女は異端の判決を受け火刑に処せられたことは皆さんもご存じのことかと思います。

第104代内閣総理大臣に高市早苗氏が就任しました。世界を見渡すと女性のトップは過去現在と何人もいますが日本では初めてのことです。高市早苗氏が尊敬する政治家は冒頭でお話しした「鉄の女」マーガレット・サッチャー氏です。
サッチャー氏が金融市場に力を入れたのと同じように、高市氏も市場緩和政策が行われるとみられ、株式市場は10月27日に初めて終値で5万円の大台に乗せました。1988年12月7日に3万円の終値から4万円の終値は去年2024年の3月4日で36年かかりましたが、そこから僅か1年半で5万円と急ピッチで株価は上がっています。
日銀の政策会議でも金利は据え置きとなり今や市場は過熱気味です。ご存じのように東京のマンション価格は平均1億円以上となりバブル期を超えています。上がらないのは給料だけといった状態ですが、私的意見を言わせていただくと、バブルの時代より日本人は働かなくなっているような気がします。「ジャパンイズバック」は高市新総理の下実現するのでしょうか?

