パリオリンピックまで2カ月を切りました。パリで開催されるのは1900年、1924年に続き今回で3回目となります。もともと近代オリンピックはフランスの教育学者クーベルタン男爵が「青少年教育の振興と世界平和実現」という呼びかけに応じて開催されるようになりました。その意味でもフランスは因縁深いものがあります。しかし最初の意味合いとは違い、今のオリンピックはメディアの金儲けの場と化しています。
1963年、最初の東京オリンピックが開催される前年セイコーは「セイコースポーツマッチックファイブ」を発売しました。まったく新しい自動巻き、カレンダー、そして全面防水、そして安価なことの時計は大ヒットしセイコーの名を世界に知らしめました。そして翌年の東京オリンピックでの公式時計となりました。スポーツマチックを持ってソ連に旅行し、お金に困った売ると20万円になるとまことしやかに言われましたが、これはマスコミの作り話かもしれません。当時のソ連に旅行する人がどのくらいいたか?因みに今回パリオリンピックの公式時計はオメガで31回目の採用となります。
2024年ゴールデンウイークの国内旅行者は2,280万人(0.9%増)そして海外旅行者は52万人(67.7%増)と大変な数でした。国内は近隣が多く海外でも盗難アジアなど近隣が多い傾向でした。しかし相変わらずハワイの人気は高く、折しも円はドルに対して4月29日に34年ぶりの安値160円を付け、米国への旅行者はカップ麺を持ち込みでの旅行と連日円安物価高のニュースを面白可笑しく報道していました。
34年ぶりが盛んに繰り返され円安で海外では者が買えないとのことでしたが、しかし根本的に米国はインフレで物価高が続いています。円安だけが旅行者を苦しめているわけではありません。34年前の日本はバブルという好景気を背景に米国の企業を買収、これは円安が遂に好材料となったわけです。
今年は株価も40,000円の大台に乗り賃金も上昇しています。なにも円安だけを悪と決めつけるのは如何なものかと思います。特にマスコミは米国の価格に単純に円をかけて高い、高いと連呼、米国の元の価格が上がっている報道はわずか、どうもこの頃のTVはニュースショーになっているのではないでしょうか?最もTV離れは激しくRV人口が非常に減っています。
オリンピックの報道も以前のような勢いはありません。あの大谷選手の実況中継さえもユーチューブが多いと聞いていますから。TV、マスコミは大きな転換期を迎えているのかもしれません。
そうそう、先月報告した日本製鉄によるUSスチール買収の話、ふとしたことから日本製鉄の方にお話を聞くことができました。それによると買収話は粛々と進んでおり何も問題はありませんでしたとのこと、大統領選挙を控えた政治的な報道によるものですとの回答でした。果たして真実は何処にあるのでしょうか。マスコミの対応に注目です。