長野県の長野市と松本市は犬猿の仲である。戦国時代に長野市は上杉謙信に松本市は武田信玄に味方していたのが尾を引いているとか。
以前は松本市の方が文化的に発展していたが、長野オリンピックでこの立場は逆転した。新幹線が大きく貢献している。
そもそも長野にオリンピックを招致しようと思ったのは故堤義明氏である。志賀高原を日本一のスキーリゾートにしたいといった野望があったようで、志賀高原プリンスホテル目前の山に世界で五本指に入ると言われるスキー場を作ろうと計画した。
正に天空から滑り降りるコースといわれたが、これに異を唱えたのが故C.W.ニコル氏である。結局ニコル氏の主張が認められ堤氏は辞任した。従って今の志賀高原でハードな上級者コースと言えばジャイアントコースであろうか?北斜面の一枚バーン、平均経度20度最大斜度34度は日本でも屈指のコースである。コースの横最大斜度真上に出る細いコースがあり近道の為、知らない初心者がこの真上へに出てくる。
とどうなるかいきなりの急斜面になすすべもなく、お尻をつく。しかしジャイアントのコースは容赦しない。お尻のまま下まで運んでくれる。まだ足から落ちる人は良い。人間は頭の方が重い動物である。頭から落ちる人もいる。手足をバタバタさせて!その恐怖とは如何なものか?
雪道でスリップ事故を起こすのは概ねで下り坂ある。飛行機の事故も着陸時が多く、内村航平選手が気を遣うのは着地とか!やはり下りは怖い。
今大きな駅にはエスカレーターが設けられているが、階段の登りは大変(年寄りは息が切れる)と思われていて上りエスカレーターの方が多い様である。しかし障害者、お年寄りは下りの方が怖い。登りでこけても階段の下まで落ちないが、下りでこけたら下まで行く。あのジャイアントコースと同じように。
健常者は何とも思わないが障害者になると上りのエスカレーターより下りを必要としている。障害者、老人に対して理解は深まっているが障害者からの意見をもっと反映できないだろうか?