先日、名古屋の友人に頼まれて記名式スイカを購入に行きました。ご存知のようにスイカとはJR東日本が発売している交通系ICカードです。JR北海道はキタカ、JR東海はトイカ、名古屋市交通局、名古屋鉄道はマナカ、JR西日本はイコカ、そして株式会社パスモが発行するパスモと種々のICカードがあります。
ほとんどのICカードは互換性がありますが、特に記名式スイカはアップルウオッチ等各種時計に入るため人気が高い様です。JRにて購入できると思い行ったところ、世界的半導体の不足に伴い昨年6月から無記名式が、そして記名式は8月から中止されているとのことでした。
半導体とは金属などの導体と、ゴム等の絶縁体の中間の低効率を持つ物質です。PCからゲーム機、自動車、ネットワーク機器等多くの製品が半導体を必要としており、半導体の不足は産業界に多大な影響を与えています。半導体不足は2020年頃から始まりましたが、その原因は新型コロナウイルスの蔓延による工場のロックダウンからの製造遅れによるものと言われています。いつの間にか話題に上らなくなったコロナウイルスですが振り返ってみると、大変な時代であったと言えるでしょう。
半導体製造における日本のシェアは過って世界の50%もありましたが、今は米国、中国、韓国にその地位を奪われ10%足らずに落ち込みました。原因は米国との貿易協定から始まり優秀な技術者が海外にヘッドハンテイングされたことが原因と言われています。
バブルの頃ソニーが販売し世界的にヒットしたウオークマンは、今や全てのその機能をスマートフォンに奪われ、バブルの崩壊とともに日本の家電メーカーの発展は止まり、時代に乗れなかったことも原因の一つでしょう。今やほとんどの情報はスマートフォン等で取ることができバブル経済の頃一世を風靡した新聞社に始まる出版、放送業界の凋落ぶりは目を覆うものがあります。このレポートもメールにしたらとある会員様からいわれました。
2月22日、日経平均株価が遂に史上最高値だった1989年12月29日の大納会で付けた3万8915円を更新しました。バブル期の日経平均株価を超えたと言っても、バブル期のようにすべての株価が上がっているのではありません。東京エレクトーンを中心とした半導体関連株に買いが集中しているためです。そして米国大手半導体メーカーのエヌビディアの好調な成績に支えられた米国市場の株高も影響しています。
しかし高揚感はありません。29日、日銀の高田委員が『物価の目標の実現、ようやく見通せる状況になってきた』との発言がありましたが、物価は上がっても賃金が上がりません。株高でも賃金は上がりません。ここがバブル期とは大きな違いです。ゼロ金利政策が解除されるのは6月頃が有力筋ですが賃金は、、、