今では死語だと思いますが、私の大学時代には下宿と呼ばれるものがありました。トイレは共同で食堂があり朝晩食事が出ました。いま問題になっている日大アメフト部の寮みたいなものですが大きな違いは一人一人の学校が違い学部も様々でした。しかし意外と一体感があり銭湯に行ったり野球をしたり勉強を教えあったりしたものです。
私が下宿していた先に医者の息子がいました。その彼がある時癌という病気について説明してくれました。非常に恐ろしい病気でかかったら助からないようなことを言われたと思います。当時は戦前の死病であった結核は恐ろしい病気ではなくなっていましたので私が50歳になるころには医学が進歩して癌という病気はなくなっていると思い深くは考えませんでした。
そんな私が再び癌と向き合うようになったのは自分が前立腺の癌になったことです。国立がんセンターの名医は私にこうアドバイスしました。『膀胱に前立腺が入り込んでいるから、今前立腺を摘出しないとこの次かかった時にはどうしようもない』と!
私は当時お小水の出が悪くなっておりお酒を飲むとお小水が出なくなってしまい救急車で病院に担ぎ込まれたものです。便秘も苦しいですが、お小水が止まると本当に苦しく腹を切って出したいという気持ちです。
昔の人はどうしていたと思い癌研の名医に聞いたところ、実にあっさりと答えが返ってきました。『癌をはじめとした所謂現代病は、昔は病になる前に寿命が尽きていた。長生きするようになったから』要は人間五十年という事ですか!?
癌は多細胞生物に宿命の病と言われてきましたが自然界の動物ではほとんど見当たらず進化の隣人と言われているチンパンジーでさえ癌で死ぬのはまれだと言われています。
では地球はどうでしょうか?地球は現在46億歳の生命体?と言われています。【デイ・アフター・トゥモロー】は2004年に制作されたアメリカ映画です。地球温暖化によりいきなり氷河期が訪れるといった筋書きでしたが、これはSF映画ではなく実際に起こりえることです。
先程書いたように地球も生きています。夏に熱くなれば自分を冷やすため冬は寒くなります。ここ数年の現象を考えて見てください。暑ければクーラーをつけて身体を冷やすのと同じことを地球がやっていると思われます。では地球にとっての癌はなんでしょうか?温暖化?もちろん温暖化もあるでしょうが戦争ではないでしょうか?
10月の話ですがハマスがイスラエルを攻撃したことにより戦争がはじまりました。今までのロシアウクライナ戦争の報道はすっかり影を潜め連日連夜ハマスとイスラエルです。そもそもこの地区は世界の火薬庫と呼ばれておりいつ何が起きてもおかしくない地域です。
それに加えてイスラエルには核があると言われています。周りのアラブ諸国が核を持ちたがるのもわかる様な気がします。このまま戦争が進むと地球にとって人間は降ってわいたような癌細胞のように思えるのでは?SF映画【猿の惑星】の様な結末は避けたいものです。