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卵焼きと日本酒

ビールのおいしい季節となりましたが、私的にはやはりお酒は日本酒でしょうか!昔、神田の有名なお蕎麦屋さんにお得意先からご招待していただいた時のことです。小上がりに紬の着流しを身に着けた初老の男性が、卵焼きを肴にゆっくりと燗酒を召し上がっていました。なんと粋な姿だろうと思いました。

ちょうどその頃は一昨年亡くなった八代亜紀さんの「お酒はぬるめの燗がいい」の歌い文句で有名な舟歌が流行っていた時でその影響もあり、これからは着物と燗酒と心に決めていたものです。しかし40年過ぎた今、私は単なる酒飲みと化してしまいましたが、、、

ご存じのように八代亜紀さんは東映映画「トラック野郎・度胸一番星」でダンプカー運転手を演じ、又『恋歌』が挿入歌として使われたことからトラック野郎の女神として人気がありました。もちろん人気は全国区で、私の後輩の車の中は八代亜紀さんのテープだらけ、八代さんの歌を口ずさみながら当時はやった漫画『サーキットの狼』並みの運転をしていたものです。

サーキットの疾走感

その八代亜紀さんの私的写真を封入したCDが売り出され物議をかもしています。出身地である熊本県の木村知事厳が会見で厳しく非難したのをはじめとして、ネット上では販売中止を求める署名運動が、そしてNHKをはじめとして民放テレビのニュースでもとりあげられました。

しかしCDは販売され定価3700円が、ネットで3万9千円の値が付く事態となりました。法的には問題がないとはいえ八代亜紀さんの人気を逆手に取った心のない商売には許しがたいものがあります。

トランプ大統領選挙から100日がたちました。政権交代後、新政権最初の100日間はハネムーン期間と米国では呼んでいます。発足直後の新政権は一般的に高い支持率を示す傾向があり国民、メディア、市場と蜜月状態にあることからこの表現が使われるようです。

しかし大統領就任後、メキシコ湾をアメリカ湾にしたり、カナダを51番目の州と揶揄したり大変な鼻息。そして連日話題になっている関税の引き上げです。このため市場は大混乱に陥りました。

古びた屋敷

2002年ジョディー・フォスター主演の『パニックルーム』という映画があります。これは泥棒が屋敷に隠された米国無記名国債を奪いに来るという設定の映画です。米国国債の資産価値がいかに確かなものかを如実に語るもので妙に納得できる映画ですが、その安全資産と言われている米国国債が売りを浴びる事態に陥りました。

もちろんドルも売られ一時139円台に!こんなさなかに発表になった大統領支持率は39%と歴代大統領の中では最低、さらに追い打ちをかけるように30日発表になった2025年1月-3月期米国実質GDPは-0.3%と2022年1月-3月期以来3年ぶりのマイナス成長となりました。

お山の大将、漫画ドラえもんの中のジャイアンとささやかれているいじめっ子のトランプ大統領はいったい何をしたいのでしょうか?人気は下がる一方のようです。